高浜再稼働反対、福井で全国集会 1200人が気勢上げる - 福井新聞(2015年12月6日)

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地元同意の手続きが大詰めを迎えている関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働反対を訴える全国集会が5日、福井市西公園で開かれ、1200人(主催者発表)が気勢を上げた。
実行委員会の中嶌哲演共同代表はあいさつで「国民多数派の世論を顕在化させる大運動を今から始めよう」と述べ、署名運動の強化などを呼び掛けた。福井地裁が再稼働差し止めを命じた仮処分決定をめぐり関電が申し立てた異議の審理に関しては、住民側弁護団の鹿島啓一弁護士が「(同地裁の)判断は早くとも年明けで2、3月になってもおかしくない」と説明した。
県内外から参加した団体の代表者が次々とマイクを握った。東京電力福島第1原発事故で東電幹部を刑事告訴した福島原発告訴団の武藤類子団長は「事故は終わっておらず、被害は形を変えて大きくなっている。事故が奪うのは生きる尊厳そのもので、(再稼働で)また繰り返す恐れがある」と訴えた。
参加者は「再稼働反対」「知事は同意するな」などとシュプレヒコールを上げながら、同公園から県国際交流会館までの市街地を行進した。
これに先立ち、1995年のナトリウム漏れ事故から8日で丸20年となる高速増殖炉もんじゅ(同県敦賀市)の廃炉を求める集会も福井市文化会館で開かれた。

高浜原発関西電力) 福井県高浜町田ノ浦(ヘリコプター空撮)

2015/12/07 に公開
福井県で最も広い敷地面積を持つ発電所。1、2号機は国内初の3ループプラントで、3、4号機増設の際には全国に先駆けて公開ヒアリングを行った。1999年、福井県と地元の高浜町は、3、4号機でMOX燃料を装荷するプルサーマル計画を事前了解したが、燃料データ不正が発覚して宙に浮いた。2010年秋にMOX燃料を装荷し、国内4例目のプルサーマル発電を実施。

◇1号機 加圧水型軽水炉 出力82.6万kW 運転開始1974年11月14日
◇2号機 加圧水型軽水炉 出力82.6万kW 運転開始1974年11月14日
◇3号機 加圧水型軽水炉 出力87万kW 運転開始1985年1月17日
◇4号機 加圧水型軽水炉 出力87万kW 運転開始1985年6月5日