ローマ法王 格差に怒り ケニアのスラム「正義に反する」 - 東京新聞(2015年11月28日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201511/CK2015112802000127.html
http://megalodon.jp/2015-1128-1104-41/www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201511/CK2015112802000127.html

【ナイロビ=共同】アフリカ歴訪中のローマ法王フランシスコは二十七日、ケニアの首都ナイロビにあるスラム、カンゲミ地区の教会を訪れ、清潔な飲み水や電気がない都市周辺部に貧困層が追いやられている状況について「恐ろしく正義に反する」「新しい植民地支配の形」と語り、貧富の格差に激しい怒りを示した。
水道などの公共サービスや教育施設が整備されず、治安も悪いスラムの現状を訴える住民の声に耳を傾け「少数の人々が富と権力に執着して自分本位に浪費する一方、大多数の人々が不潔で荒廃した周辺部に住むことを余儀なくされている」と指摘した。
法王はオープンカーに乗り、沿道の住民に手を振りながらカンゲミ地区に到着した。教会に集まった多くの聴衆を前に「私があなたたちの喜びや希望、困難や悲しみに無関心でないことを知っていてほしい」と呼び掛け、貧困層に寄り添う姿勢を見せた。
この後、法王はウガンダを訪問した。