政党の差って、なんだろうか(駒崎弘樹さん) - BLOGOS(2015年11月26日)

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冷たい雨が降る11月25日、杉並区の障害児保育園ヘレンに、著名な衆参院議員と文科・厚労省の官僚の方々14人が視察に来られました。
議員の皆さんの顔ぶれは、自民党野田聖子元総務会長、宮川典子議員、木村弥生 議員。公明党山本博司議員、民主党細野豪志政調会長荒井聰元国家戦略相という、与野党が混在する、ここで国会が開けてしまいそうな顔ぶれ。
しかし、彼らは論戦するのではなく、障害のある子ども達と笑顔で触れ合い、その後官僚の方々と、どうやったらこの子達を、そして家族をもっと支えられるだろうか、をひざ詰めで議論したのでした。
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ふと、皆さんは不思議な思いになりませんか。与党と野党はお互いに立場も考え方も全然違って、批判しあうのが仕事だ。なんとなくテレビを見ていると、そんな印象を受けてしまうかもしれません。
しかし、実際はそうではないのです。お子さんが医療的ケア児で、実際にどこにも預けることができない絶望を味わった野田聖子議員。お子さんを生後すぐに亡くされた細野議員。障害のある娘さんを育ててこられた山本博司議員。教師として特別支援教育に携わった宮川議員や看護師だった木村弥生議員。
ご自身の体験に基づき、なんとかしたい、なんとかしないと、という思いを持たれたのでした。思想の左右、与党か野党か、の違いはありましょう。しかし、何とかしたいという心の芯からの思いに比し、それらは決定的な差異ではないのです。