辺野古:米軍キャンプ沿岸から土器など 本格調査の可能性 - 毎日新聞(2015年11月4日)

http://mainichi.jp/select/news/20151105k0000m040028000c.html
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米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古の埋め立て予定地の米軍キャンプ・シュワブ沿岸で土器と石器が発見されたことが、名護市教育委員会への取材で分かった。2月にも近くで文化財の「碇(いかり)石」が見つかっている。沖縄県教委が土器や石器を文化財と認めれば、市教委は発見現場一帯を遺跡として認定するよう求める方針。
発見現場は埋め立てに向けた仮設道路の建設用地などに一部がかかるため、遺跡と認定されれば詳細な調査が必要となり、政府が進めている移設作業に遅れなどの影響が出る可能性がある。
市教委によると、10月13〜16日と26〜30日の計9日間、中世に琉球王国などが船舶の木製いかりの重しとして使った「碇石」が見つかった現場付近で目視調査を実施。干潮時の海辺で土器や石器を数点見つけた。
市教委は近く遺失物法に基づいて名護署に届けを出す。その後、県教委が文化財保護法に基づいて文化財かどうかを鑑定する。文化財と認められれば、その一帯を遺跡と認定するか検討する。市教委は「遺跡に認定された場合、文化財保護法に基づく本格的な調査が必要となる」としている。【佐藤敬一】