裁判員候補64%辞退、長官自ら参加呼びかけへ - 読売新聞(2015年10月11日)

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20151011-567-OYT1T50005.html
http://megalodon.jp/2015-1016-1506-22/news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20151011-567-OYT1T50005.html

最高裁は、来年の裁判員候補者に選ばれた約23万人への通知書類を来月12日に発送する際、寺田逸郎長官自らが裁判参加を呼びかけるメッセージを同封する初の取り組みを行う。
裁判員制度のスタートから6年余りが経過し、参加を辞退する候補者の割合が年々増える中、参加意欲を高めるのが目的だ。
寺田長官の顔写真が入ったメッセージはA4判1枚。裁判員制度の意義について、「国民の様々な視点を審理に反映させられる」と強調。「審理に工夫を重ねて一般の人にもわかりやすい裁判になってきている。安心して参加してほしい」と呼びかけている。
最高裁は毎年11月頃、選挙人名簿の中から選ばれた翌年の裁判員候補者に通知書類を送付。その中から事件ごとに候補者を呼び出している。70歳以上や学生、重要な仕事がある人などは辞退できるが、辞退率は年々上昇。書面での事前辞退と、裁判所での選任手続きに出頭した際の辞退を足した辞退率は昨年、約64%に上り、制度が始まった2009年より約11ポイント上昇した。