立川基地拡張反対の砂川闘争60年 主権在民、今こそ - 東京新聞(2015年10月12日)


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201510/CK2015101202000120.html
http://megalodon.jp/2015-1012-1133-51/www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201510/CK2015101202000120.html

旧米軍立川基地(東京都立川市など)拡張に反対する砂川闘争が始まり六十周年を記念する現地集会「砂川の大地から、とどけ平和の声」が十一日、同市の当時拡張予定地だった広場であった。参加者らは安全保障関連法の強行採決を受け「主権在民、平和主義の下に闘い基地拡張を阻止した闘争を今に生かそう」などと訴えた。
砂川町基地拡張反対同盟副行動隊長だった故宮岡政雄さんの次女福島京子さん(65)ら市民の実行委員会が主催。闘争は、当時の東京調達局が一九五五年に滑走路拡張計画案を地元に示して始まった。今回の集会は五六年十月、「流血の砂川」と呼ばれる警官隊とデモ隊の衝突があった時期に合わせた。
砂川闘争に関する訴訟弁護団の一人相磯(あいそ)まつ江さん(92)が「現地に来て平和が続いてよかったとつくづく思う」と振り返った。娘で弁護士の芹澤真澄さん(52)は「安全保障関連法は法律家として許せない。皆さんと気持ちを一つに法廃止に向けて戦う」と語気を強めた。
福島さんは「砂川闘争の意義を次の世代に伝え、全国に広がるよう今後も訴えたい」と話していた。 (萩原誠