「砂川闘争 現代に生かしたい」 当時の参加者が熱く訴え:東京 - 東京新聞(2015年10月11日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201510/CK2015101102000114.html
http://megalodon.jp/2015-1011-1016-19/www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201510/CK2015101102000114.html

旧米軍立川基地の拡張に反対する砂川闘争が始まって六十年を迎えた今年、闘争を振り返り、その経緯を現代に生かそうと呼び掛ける催しが十一月五日、立川市錦町の市市民会館「たましんRISURUホール」である。砂川事件最高裁判決が集団的自衛権行使容認の根拠にされるなどしている今、砂川闘争に参加した関係者を交えた討論などで、闘争の意義を考える。 (萩原誠
つどいは、市民でつくる実行委が主催する。百三十人の市民による合唱団が、闘争を歌詞と曲に込めた組曲「砂川」を披露した後、実行委事務局長で学生の立場で砂川闘争に参加した島田清作さん(77)が、闘争の経緯や意義について基調報告、政治評論家の森田実さんが講演する。
また砂川事件元被告の土屋源太郎さん(81)や、三多摩地区労働組合協議会議長として闘争に加わった長谷緑也さん(90)らが登壇して討論。地元の農家の人たちが、拡張に反対した理由や闘争当時の様子、「駐留米軍違憲」とした一九五九年の東京地裁判決などについて議論を交わす。
島田さんは「砂川事件で伊達判決を破棄した最高裁判決は集団的自衛権を認めるとは書いていないのに、政府が都合のいいように使っている」と語気を強め、「地域の人や学生、労働者が一緒に闘った砂川闘争を、安全保障関連法制や沖縄基地反対運動につなげていきたい」と訴える。長谷さんも、安保関連法制や沖縄基地問題などを踏まえ「闘争が始まってから六十年、今がその意義を考えるのにちょうど適している時期だ」と話す。
「わたしたちに基地も戦争もいらない! 砂川闘争六十周年のつどい」は午後六時半開演で、参加費千円。当日午後一時からロビーで砂川闘争に関する写真や絵画を展示するほか午後四時からは大ホールで記録映画「流血の記録・砂川」を上映する。ロビー展示と映画観覧は無料。問い合わせは実行委員会事務局次長の小林光さん(74)=電090(8963)9077=へ。