「無残な政治」「自立大切」 安保法成立で芸能界も発信 - 朝日新聞(2015年9月20日)

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安保関連法が成立した19日までの数日間、著名人も様々な反応を示した。

俳優の仲代達矢さん(82)は19日、東京・有楽町であった映画「NORIN TEN 稲塚権次郎物語」公開初日のあいさつで、「戦争を経験し、食糧難で農業の大切さを痛感しています。ここ最近、きな臭い出来事が多い中で、この作品を皆さんがどう見てくれたか知りたいです」と話した。演じるのは、世界の食糧危機を救う小麦を生み出した男だ。「最後にひとこと申し上げたい。戦争法案が通過しました。与党、野党含めて政治家の皆さんにこそ、ぜひこの映画を見ていただきたい」
男はつらいよ」シリーズで知られる映画監督の山田洋次さん(84)は19日、「この国の政府が誠実に国民の声に耳をかたむけ、真剣に国民の幸福と世界の平和について考える政府であったならば今回の強行採決という目を覆うような無残な政治はなかったはずです。今日は日本人としてとても悲しい日です」とのコメントを発表した。
ツイッターでの発信も相次いだ。元プロレスラーの高田延彦さん(53)は18日、採決強行を見込み、「立憲主義の破壊ですか?」「米国とはパートナーの関係とは程遠い親分子分の主従関係だもの。使いっぱ法案ですな」などと、政府与党の姿勢を批判。一方、タレントのつるの剛士さん(40)は19日、「家族を愛して、自分を愛して、そんな自分が生まれ育った国を愛する気持ちさえブレなければ、僕は右も左も中立さえも関係ないと思っています。先(ま)ず大切なのは自立ですね」とつぶやいた。