憲法誕生の思い 今こそ問い直す 舞台「真珠の首飾り」上演 - 東京新聞(2015年9月9日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015090902000274.html
http://megalodon.jp/2015-0909-1535-27/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015090902000274.html

日本国憲法の草案を極秘につくった連合国軍総司令部(GHQ)民政局の一週間余りを描いた戯曲「真珠の首飾り」を、十一日から劇団「青年劇場」(東京都新宿区)が上演する。二〇〇五年以来、十年ぶりの再演。安全保障関連法案を政府が押し通そうとする今、団員たちは「平和憲法が生まれた当時の議論や思いを見つめ直し、考える材料にしてほしい」と話す。 (柏崎智子)
一九四六年二月、GHQが接収した皇居前の第一生命ビルの会議室。新憲法草案づくりの特命を受けた軍関係者や学者らは、限られた時間で各国の憲法をかき集め、議論する。戦争放棄自衛権は両立するか。国民主権は日本で理解されるか。天皇の地位と権限は。女性の権利はどこまで盛り込めるか−。
舞台では、第二次大戦の悲劇の教訓から世界の模範となる憲法をつくろうという高い理想の一方、米国の押し付けと受け取られるのではという葛藤も語られる。白熱するやりとりは今に通じる内容だ。

第113回公演 真珠の首飾り(ジェームス三木=作 板倉哲=演出)
http://www.seinengekijo.co.jp/s/shinju/shinju.html