「戦争に行きたくない」は利己的 学生らの活動を自民議員批判 - 東京新聞(2015年8月4日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015080402000134.html
http://megalodon.jp/2015-0804-0930-24/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015080402000134.html

安全保障関連法案への反対デモを国会前で続ける学生グループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」に対し、自民党の武藤貴也衆院議員、滋賀4区、当選二回=が自身のツイッターで、「彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく」と非難していたことが分かった。
投稿は七月三十日付で、インターネット上で「国に言われたら戦争に行くのが正しい姿だと言ってるに等しい」などと批判が集まっている。これに対し、武藤氏はフェイスブックで「法制に反対するのは真の平和主義に忠実とは言えない」と反論。「世界中が助け合って平和を構築しようと努力している中に参加することは、日本に課せられた義務であり、正義の要請だ」と説明した。
武藤氏は、報道圧力発言が出て批判された六月の自民党若手議員の勉強会に出席していた。
民主党枝野幸男幹事長は三日、国会内で記者団に「民意を受けとめて政治に反映させるべき衆院議員としての見識を疑う」と批判した。維新の党の柿沢未途幹事長も「権力を持つ政党の議員としてはもってのほかの発言だ」と述べた。自民党谷垣禎一幹事長は記者会見で「舌足らずな発言だ」と述べるにとどめた。