「戦争法案反対」制服デモ あす渋谷で高校生立ち上がる:首都圏 - 東京新聞(2015年8月1日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/20150801/CK2015080102000172.html?ref=hourly
http://megalodon.jp/2015-0802-1331-10/www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/20150801/CK2015080102000172.html?ref=hourly

各地で安全保障関連法案への抗議が広がる中、高校生のグループが二日、東京・渋谷でデモを行う。グループ名は「T−ns(ティーンズ) SOWL(ソウル)〜私達は戦争法案に反対するために立ち上がった」(TS)。制服姿で繁華街を歩き、法案反対を訴える。「選挙権の十八歳への引き下げが決まった今、私たちも政治を学び、考える必要がある。高校生らしいデモにしたい」とメンバーらは話している。 (安藤恭子
TSは七月一日、ツイッターで発足を宣言し、メンバーを募集。互いにニックネームで呼び合う。首都圏などから三十人の高校生が参加し、無料通信アプリLINEで連絡を取り合っている。共同代表で東京都江東区の高校二年、あいねさん(16)は「九条があって平和な日本だと思っていた。でも集団的自衛権を含む法案の内容を見て、本当はやばいんじゃないのって恐怖を感じた」と動機を話す。
「仲間がいるんだって、うれしくなった」と語るのは、呼び掛けに応じて加わった板橋区の高校二年、たくやさん(16)。父親とは政治の話をするが、学校ではあまりできない。「デモに行こうと誘っても断る友達が多くて、一人で通ってきた」と打ち明ける。
多摩市の高校一年、そらさん(15)は法案に反対する大学生らのグループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」の国会前デモを、母と小学生の妹の三人で訪れた。「平和な日本が壊されそうになってる。どうしたらいいのか分からなかったけれど、SEALDsのスピーチは共感できるし、かっこいい。僕も力になりたい」と意気込む。
二日にある渋谷デモは午後三時半、代々木公園南のケヤキ並木集合。同四時に出発し、センター街や原宿周辺を一時間半かけて歩きながら、高校生がスピーチで法案への反対を訴える。高校生だけでなく幅広い世代に参加を呼びかけており、SEALDsの有志も応援に駆けつけるという。
あいねさんは「高校生だって、政治を考えている。文化祭みたいに自分たちの手でデモを起こし、今までばらばらで見えなかった人たちを集めちゃいたい。制服を着て、買い物帰りとか、日常の延長で参加してもらえれば」と話している。
問い合わせは電子メール=teens.sowl@gmail.com=へ。