ポツダムで灯籠流し 日独市民が原爆犠牲者を追悼 - 東京新聞(2015年7月27日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015072702000121.html
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ポツダム=共同】広島、長崎への原爆投下から七十年を迎える八月を前に、一九四五年、当時のトルーマン米大統領が投下命令を下した地とされるドイツ東部ポツダムで二十五日、ドイツと日本の市民が灯籠流しで犠牲者を追悼した。
灯籠は連合国が日本の降伏条件を協議したポツダム会談の期間中、トルーマン氏が利用した旧宿舎に面するグリープニッツ湖に流された。強風の中、約五十個の灯籠が湖面を照らした。
灯籠流しに先立ち、旧宿舎前の「ヒロシマナガサキ広場」では追悼式典が開かれ、主催した市民団体のウーベ・フレーリヒ会長(51)が「未来のための追悼だ。核兵器のない世界を実現しなければならない」と表明。松井一実広島、田上富久長崎両市長のメッセージが読み上げられ、日独市民の合唱団の歌声が響いた。
ポツダム会談は一九四五年七月十七日〜八月二日に開催。六日に広島、九日に長崎に原爆が投下された。