フィリピン戦没1733人 敗戦直後 病死77% - 東京新聞(2015年7月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015072402000107.html
http://megalodon.jp/2015-0724-1107-02/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015072402000107.html

太平洋戦争中にフィリピンで死んだ陸軍の軍人・軍属千七百三十三人の死亡状況を記録した厚生労働省の資料を東京新聞が分析したところ、一九四五年初めに14%前後だった病死率は徐々に増加し、敗戦直後の九月には77%に上ったことが分かった。死因はマラリアや栄養失調、脚気(かっけ)などが大半。補給がとぎれ、極端な食糧不足の中、広い意味での餓死者が多数いたとみられる。同省などによれば、兵士がなぜ死んだのか、戦争全体の統計はない。資料からは、兵士の命が軽んじられた七十年前の現実の一端が浮かび上がる。 (飯田孝幸)