国会前で抗議集会 「10万人」と参加団体 - 神奈川新聞(2015年7月16日)

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安全保障関連法案が衆院平和安全法制特別委員会で採決された15日、国会前には「強行採決徹底糾弾」の大合唱がこだました。午前に続き夕方から深夜まで市民らが抗議集会を開き、参加団体の発表で入れ替わりも含め10万人が集った。「国民なめんな」「勝手に決めるな」の声が上がった。

集会は「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催。大学生らのグループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバー奥田愛基さん(23)が「俺たちはマジで怒っている。安倍政権を辞めさせよう。みんなで声を上げよう」と呼び掛けると、大歓声が起きた。

憲法守らぬ総理は要らない」「何か自民党感じ悪いよね」「ア、ベ、ハ、ヤ、メ、ロ」。シールズメンバーがヒップホップ調で呼び掛けると、集会の熱気は最高潮に。周辺の歩道は身動きが取れないほどで、警察が車道にあふれ出す市民らに注意を続けた。

東京都北区の大学生斎藤鉄也さん(20)は、採決が強行されたインターネット中継を見て初めて参加。「日本が70年間戦争をしていないことは誇りだ。それが踏みにじられた気がした」と語気を強めた。

夫婦で来た東京都品川区のアルバイト本郷甲一さん(66)は「議員が多ければ法案を通していいだろうという考えは国民をバカにしている」と憤った。

 民主党岡田克也代表は「これからが本当の闘い。撤回に追い込もう」と演説。共産党志位和夫委員長は採決を「政治権力が憲法を壊せば独裁政治だ」と非難した。