安保法案「弱い人間のまま止めたい」 小さい花は訴える - 東京新聞(2015年7月14日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015071402000280.html
http://megalodon.jp/2015-0715-1009-52/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015071402000280.html

植松さんはもともと、雑誌のグラフィックデザイナーだった。契約が切れた後、一九九八年から請負労働者となり、三年前から派遣労働者に。今の手取りは月二十万円を切る。足に障害のある妻と「ギリギリの生活」を送っている。第一次安倍政権のころから、政治デモに時々参加するようになった。「僕たち大人が政治の話を避け、後回しにしてきた。その結果がこの政治だと反省しています」
アジサイ似の造花を持つのは季節だけが理由ではない。「小さい花がいっぱい集まっているのがアジサイ。僕たち無名の人間に似ている」。ツイッターで参加を呼びかけ、市民団体の行動がない曜日に「小回りが利くから」と十〜五十人の少人数で重ねてきた。アジサイを思わせる青や紫の傘を広げる参加者もいる。
真夏の日差しの中、こう思いを明かす。「小さい運動で本当に恥ずかしいんです。でも法案がもし通ったとしても、(季節が)寒くなるまでは続けたい」