<安保法案>首相、維新案との違い指摘 採決環境整備に自信 - 毎日新聞(2015年7月10日)

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首相は、維新案が「自国防衛」と「日米の防衛協力の強化」を重視している点を挙げ、「我々と全く考え方が同じだ。日本の防衛のために警備をしている米国艦船を日本が守る、というのも(政府案と)同じだ」と一定の評価を示した。
維新案が自衛権行使を「日本周辺」に限定し、中東・ホルムズ海峡での戦争中の機雷掃海を認めていないことについては「(エネルギー輸入が滞れば)人が亡くなる危険もある。(危険を排除する活動を)近くでやるのも遠くでやるのも同じだということを理解してほしい」と述べ、同意できないとした。
維新の村岡敏英氏は「しっかりと審議時間を取り、国民に分かってもらう機会をつくってほしい」と求め、井上英孝氏も与党が15日の採決を目指していることを挙げ「対案提出から1週間で採決するのが『丁寧な議論』なのか」と追及した。だが、首相は「議論が深まったからこそ、維新案が出てきたのだと思う。十分な審議がなされたという判断をいただければ、決める時には決めていただきたい」と述べた。
維新と民主党が共同提出した「領域警備法案」の質疑も行われ、首相は「十分対応できる体制を整えており、現時点では新たな法整備が必要だとは考えていない」と述べた。【青木純、小田中大】