平和の俳句に「みなづき賞」贈呈 - 東京新聞(2015年7月4日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015070402000117.html
http://megalodon.jp/2015-0704-2130-31/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015070402000117.html

賞は黒田杏子(ももこ)さんや高野ムツオさんら実力派俳人が結社を超えて集う「件(くだん)の会」が創設。すぐれた句集や俳句に関係する出版物の作者らに毎年贈られている。
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第九回の「みなづき賞」受賞者で日本文学研究者のドナルド・キーンさん(93)もメッセージを寄せた。
ドナルド・キーンさんメッセージ全文 
「平和の俳句」が第十二回「みなづき賞」を受賞したことを、私は大いに歓迎します。
日本は、日中戦争から太平洋戦争で二百三十万人の軍人・軍属と八十万人の民間人の尊い命が失われたと言われています。想像を絶するとてつもない数の人々が戦争の犠牲になったのです。国土は荒廃しました。唯一の被爆国であることも絶対に忘れてはなりません。
憲法第九条は、日本の一番の宝、否(いな)世界の一番の宝であるはずなのに、平和の意味を理解しない、否理解できない人たちがいることを、日本人として私は理解できません。非常に嘆かわしく思います。
「平和の俳句」が、これからも永く平和の大切さと真実を問うていくことを期待しています。