安保法案審議 武力行使要件 首相が逆説論 - 東京新聞(2015年7月4日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015070402000131.html
http://megalodon.jp/2015-0704-2141-14/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015070402000131.html

安倍晋三首相は3日の安全保障関連法案に関する衆院特別委員会で、他国を武力で守る集団的自衛権に関し、「日本の存立が脅かされ、国民の生命や権利が根底から覆される明白な危険」が「ない」と判断できない場合に、行使に踏み切る可能性に言及した。安保法案は、明白な危険がある「存立危機事態」に武力行使できると定めているが、首相は論理を逆転させた。集団的自衛権行使の判断が、政府の裁量に委ねられていることがあらためて鮮明になった。 (金杉貴雄)