「問題発言」を繰り返すのは、安倍政権の高度な世論操作プロレスだと考えてみる(藤代裕之さん) - Y!ニュース(2015年6月30日)


http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujisiro/20150630-00047130/
http://megalodon.jp/2015-0701-1042-40/bylines.news.yahoo.co.jp/fujisiro/20150630-00047130/

自民党大西英男衆院議員が、安全保障関連法案に批判的な報道について「懲らしめる」と発言したと報じられています。大西議員は文化芸術懇話会でも「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番。経団連に働き掛けてほしい」と述べ、党執行部から厳重注意を受けたばかりです。それも、谷垣幹事長が引き締めを図った直後で、党の面目丸潰れのはずですが厳しい処分が行われる気配はありません。
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問題発言をもぐらたたきのように目の前に繰り出すことで、安全保障関連法案そのものの議論が忘れさられたり、深く議論されなくなったり、しているのではないでしょうか。通常であればリスクが高い問題発言を、あえて「泳がせ」それに対して遺憾の意を表明することで、まともなポジションを取るという安倍政権の高度な世論操作プロレスなのではないか、というのは考えすぎでしょうか。

安倍政権は第一期の失敗から学び、メディア・コントロールソーシャルメディア世論調査を掛けあわせた反応確認、ダメージコントロールなどが進化しています。マスメディアが従来通りの批判報道を繰り返しているだけでは、メディアゲームに敗北することになるでしょう。