新聞協会が抗議声明 「報道の自由否定は看過できぬ」 - 東京新聞(2015年6月30日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015063002000120.html
http://megalodon.jp/2015-0630-0918-48/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015063002000120.html

自民党の若手議員勉強会で、議員たちから報道機関に圧力をかけるような発言が相次ぎ、講師を務めた作家の百田尚樹氏が沖縄の琉球新報沖縄タイムスの二紙に対して「つぶさないといけない」と発言した問題で、日本新聞協会編集委員会は二十九日、抗議声明を発表した。
声明では「極めて深刻な問題。特に政権与党の所属議員でありながら、憲法二一条で保障された表現の自由をないがしろにした発言は、報道の自由を否定しかねないもので到底看過できず、日本新聞協会編集委員会として強く抗議する」と強調。「わたしたちは、民主主義の根幹である表現の自由報道の自由を弾圧するかのような動きに断固反対するとともに、多様な言論で『国民の知る権利』に応えていく」としている。
編集委員会は本紙を含む新聞、通信、放送の五十八社の編集・報道局長らで構成。琉球新報沖縄タイムスの二紙も含まれる。
民放連や日本記者クラブ、日本出版労連も抗議声明や抗議コメントを出した。