読売新聞の大チョンボ 『週刊現代』古賀茂明「官々愕々」より -現代ビジネス(2015年6月27日)

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150627-00043933-gendaibiz-pol
http://megalodon.jp/2015-0627-1529-01/zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150627-00043933-gendaibiz-pol

表向きは「活字文化の維持」だが、そのためには迷惑な訪問勧誘も認めろというのだから、あまり分がある話ではない。
そうした焦りがあったのか、業界のドン読売新聞が大ポカを演じた。舞台は6月10日の消費者委員会特定商取引法専門調査会。読売新聞東京本社山口寿一社長が業界の利益を守ろうと失言をした。「断られたけれども(新聞を)とっていただくということも多々あるんですね」。
読売新聞は、断られても粘って勧誘をしている、つまり「再勧誘禁止」違反だととられかねない発言だ。これに気づいた委員達の間に失笑が漏れると、同社長は「笑わないで下さい」と制止し、その後長々と言い訳をした。その全てがビデオで公開されたのだ。
しかも、驚いたことに、同社は、山口俊一消費者担当大臣や河上正二消費者委員会委員長などに謝罪を求める抗議文を送り、その抗議文の写しを菅義偉官房長官にも送ったという。
違法行為ととられる失言を笑われて逆切れし、さらにマスコミの支配者、菅官房長官に言いつけた。「俺には菅がついてるんだぞ」という恫喝である。
前代未聞の大失態。しかし、公開の調査会に来ていた大手新聞はもちろん報道せず。自分達の利権のためにだんまりを決め込んだ。
安倍政権と癒着した日本の大新聞。どこまでも腐っている。

第6回特定商取引法専門調査会(2015年6月10日)
2時間44分ごろから46分過ぎまで、「笑わないでくださいね。真面目に話してるんですからね。」
http://wwwc.cao.go.jp/lib_001/iinkai/150610-006.html