安保「違憲」学者が安倍政権「倒閣論」 次の選挙で - 日刊スポーツ(2015年6月16日)

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衆院憲法審査会で安全保障関連法案を「違憲」と指摘した、憲法学者の長谷部恭男早大教授と小林節慶大名誉教授が15日、都内で会見し、政府が法案を撤回しないなら「(有権者が)選挙で(政権を)倒すべきだ」と述べ、「倒閣論」に言及した。法案の撤回もあらためて要求。政権との対立姿勢は、さながら「憲法学者の乱」の様相だ。

長谷部氏と小林氏は、都内の日本外国特派員協会と日本記者クラブで会見。「憲法を無視した政治を行おうとする以上、独裁の始まりだ」(小林氏)と安倍政権を強く批判し、法案の撤回をあらためて求めた。

撤回を目指す手段として、異例の「倒閣論」にも言及した。法案成立の場合、違憲訴訟が起きても最高裁判決まで時間がかかるとの指摘に、長谷部氏は「裁判所に頼りすぎるのも良くない。次の国政選挙で新しい政府を成立させ、1度成立した法案は撤回すべき」と主張。小林氏も「狂ってしまった政治は次の選挙で倒せばいい」「民主党がだらしないのは事実だが、次は連立でも、政権交代すればいい」と提案した。
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小林氏は「憲法を政治家が無視しようとした時、待てと言うために学者がいる」「憲法違反がまかり通ると、憲法に従って政治を行うルールがなくなり、北朝鮮のような国になる。絶対に阻止しなければ」と訴えた。長谷部氏も「今の法案は日本の安全を危うくする。日本の安全を守りたいなら、ぜひ学者の意見を聞いてほしい」と主張した。

【生中継】法学者 長谷部恭男氏、小林節氏の記者会見