兵士劇 戦友癒やす 紙吹雪 戦地で見た希望 - 東京新聞(2015年6月11日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015061102000135.html
http://megalodon.jp/2015-0611-0957-17/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015061102000135.html

太平洋戦争末期、激戦地ニューギニアに出征した日本兵を力づけるために劇団がつくられた実話を舞台化した「南の島に雪が降る」が八月、東京・浅草公会堂などで上演される。戦地から帰国する見通しも立たない絶望感の中で、芝居を見た元陸軍兵の堀田保老(やすろう)さん(97)=名古屋市中村区=は「あの感動は今も忘れられない」。生死をさまよった南の島で唯一味わった平和の思い出をかみしめている。 (広瀬和実)

南の島に雪が降る> 戦時の体験をつづった記録文学としての名著。太平洋戦争末期のニューギニアに従軍していた加東大介さんが、兵士らを慰問するための劇団づくりを上官に命じられ、各部隊から団員を集めて劇場をつくり、傷ついた兵士たちを演劇で励ました日々をつづった。1961年に文芸春秋から出版され、その後、筑摩書房、光文社などで度々刊行。戦後70年を機に今年3月、筑摩書房が文庫で復刊した。

浅草公会堂(東京都台東区)での公演は8月6〜9日。

戦後70周年特別企画・中日劇場開場50周年記念公演 「南の島に雪が降る
浅草公会堂 2015/8/6(木)〜2015/8/9(日)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002150961P0050001P006001P0030003