「読み」のつまずき 児童を支援 特化教材導入 県内で増加:栃木 - 東京新聞(2015年6月3日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150603/CK2015060302000160.html
http://megalodon.jp/2015-0603-0934-20/www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20150603/CK2015060302000160.html

日本語の単語をうまく発音できない児童への支援を強化しようと、「読みのつまずき」に特化した教材を導入する自治体や学校が、県内で増えている。小学校低学年の児童が「読み」に課題を抱えたまま進級すると、各教科の学力に悪影響が出やすいとされる。現場の教員たちは、イラスト入りの親しみやすい教材を使い、児童の苦手の克服に努めている。 (大野暢子)
全国の教育現場では近年、「ねこ」と「ねっこ」など、間に小さな「つ」が入るかどうかで意味が変わる単語や「しゃ・しゅ・しょ」といった仮名を二文字使う音をうまく発音できない子の存在が指摘されている。発音への苦手を放置すると、国語以外の学習や、日常生活にも支障を来す恐れがあるとみる識者もいる。
大田原、鹿沼両市は二〇一四年度、文部科学省の委託事業を活用し、発音が苦手な児童を早く発見し、支援するための試みをスタート。児童が学習面で異なるニーズを持っていることを提唱している、国立特別支援教育総合研究所(神奈川県横須賀市)の海津(かいづ)亜希子主任研究員が開発した教材を採用した。
教材は、児童が音をイメージしやすいように、絵や仮名が書かれたカード類などが充実。教員が一枚一枚を児童に見せて発音させ、正しい読み方に導く。発音に手拍子などの身ぶりも加え、体で発音を覚えさせる試みも盛り込まれている。


子どもたちの読みのつまずきを改善するため、鹿沼市で導入された教材=同市で

関連サイト)
読みのつまずき 早期発見・早期支援 〜MIM(ミム)を市内全小学校に導入〜(2015.05) - 鹿沼市役所(2015年5月21日)

http://www.city.kanuma.tochigi.jp/13,39112,169,616.html