「これが安倍総理の本心だ」 共産党・志位委員長 -ANNニュース (2015年5月21日)

http://5.tvasahi.jp/000050916?a=news&b=np
http://megalodon.jp/2015-0522-1003-30/5.tvasahi.jp/000050916?a=news&b=np

共産党の志位委員長は、安倍総理大臣が以前にポツダム宣言について「違和感を覚えた」と述べていたことを指摘し、「これが安倍総理の本心だ」と批判しました。

20日党首討論で、志位委員長は、ボツダム宣言を引用し、「過去の日本の戦争は間違った戦争という認識はあるか」とただしました。これに対し、安倍総理は、「ポツダム宣言を詳らかに読んでいないので論評を控えたい」と明言を避けていました。共産党が明らかにしたところによりますと、2005年発行の雑誌の対談で、安倍総理は「ポツダム宣言というのはアメリカが原爆を落とし、日本に惨状を与えた後、『どうだ』とばかりにたたき付けたものだ」と語っていました。そのうえで、「あたかも自分自身が戦勝国であるかのような態度で日本の総理を責め上げる。大変な違和感を覚えました」と述べています。志位委員長は、「戦勝国が勝手に突き付けたものであって、破り付けたいというのが安倍氏の本心だ」と指摘しました。共産党は、安保法制を巡る今後の国会審議で安倍総理歴史認識を改めて追及する方針です。

参考サイト)
質問の緊張感(紙屋高雪さん) - BLOGOS(2015年5月21日)
http://blogos.com/outline/112550/

志位和夫党首討論が話題になっているが、元官僚だった松井孝治(慶応大教授、元民主党議員)のフェイスブックの投稿が面白かった。
http://blogos.com/article/112613/
興味深かったのは党首討論の内容もさることながら、質問通告をうけての議員と当局側の駆け引きの緊張感について松井の投稿が触れていることだ。
松井の投稿を読むと、党首討論は普通の質問と違って、かなり粗い質問通告が許されている。「クイズ質問」といわれないように、ポツダム宣言という、戦後認識の根幹にかかわり、しかも非常に短い重要文書への認識を問うという戦略をとった志位のやり方を、うまくやりやがったなあと評価しているのである。
......

「間違った戦争」について安倍がきちんとモノを言わないであろうことは志位の想定内だろう。しかし、「何となくそれっぽい戦争評価を言ったような感じ」に仕上がるか、「評価を言いきれない感じ」になってしまうかは、安倍の才覚。この場合、言わないことが「間違った戦争だと言い切れない」ムードになってしまったのである。

......
ある共産党議員に聞いたのだが、議員になったばかりのころに、職員が「勉強会」と言って共産党の控室に複数でやってきた。一人の職員が「それで先生、質問原稿の方はいつもらえますか」と言ったので、その共産党議員は「は?」とびっくりしたという。同席していた同僚職員があわてて「バカ、ここの先生は違うんだよ」と小声で掣肘した。
与党議員では質問は完全に当局が把握し、答弁をすっかり完成させているというわけである。議場から傍聴していると、自席で質問している場合、赤い字がみえる。当局の答弁がそこに書いてあるのだ。
いや、ひどいのになると質問も当局がつくっている。