首相、大戦の評価も沈黙 志位氏「間違った戦争か」 歴史認識、曖昧さ鮮明 - 北海道新聞(2015年5月21日)

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0136062.html
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安倍晋三首相は20日の党首討論で、共産党志位和夫委員長から「先の大戦は間違った戦争か」と問われたが、直接的な言及を避けた。首相は日本の植民地支配や侵略を明確に認めたことがなく、歴史認識をめぐる曖昧な姿勢が浮き彫りになった。
首相は「われわれは不戦の誓いを心に刻み戦後70年間、平和国家の歩みを進めてきた。その思いに変わりはない」と強調。その上で「村山談話、小泉談話を全体として受け継いでいくと再三再四申し上げてきた」と述べたが、間違った戦争かどうかは答えなかった。
志位氏はポツダム宣言が日本の侵略を規定しているとし、認識をただした。首相は「つまびらかに承知していない。いずれにしても先の大戦の痛切な反省によって今日の歩みがある」と答弁。再度の質問にも「ポツダム宣言の受け入れが戦争を終結させる道だった」と述べるにとどめた。
首相は今夏発表する戦後70年談話をめぐり村山談話の「痛切な反省」を引き継ぐ一方、「植民地支配と侵略」「心からのおわび」の踏襲には否定的。討論でもこうした考えがにじんだ。
志位氏は討論後の記者会見で、首相が間違った戦争と認めなかったことについて「戦後政治の原点の否定となる」と批判した。

関連サイト)
安倍首相、ポツダム宣言をまともに読んでいないことを国会で激白 - BUZZAP!(2015年5月20日
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20150520#p6