「同じ言葉なら談話不要 コピーして渡せばいい」 首相、表現踏襲に否定的-東京新聞(2015年4月21日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015042102000124.html
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安倍晋三首相は二十日のBS番組で、今夏に発表する予定の戦後七十年談話をめぐり、過去の植民地支配と侵略を謝罪した戦後五十年の村山富市首相談話の表現を引き継ぐかについて「歴史認識は(村山談話の)基本的な考え方を引き継いでいくと言っている以上、もう一度書く必要はない」と述べた。
首相は、七十年談話に村山談話のキーワードである「国策を誤り」「痛切な反省」などを使うか問われ「同じ言葉を入れるなら、談話を出す必要はない。(同じなら)名前だけ書き換えて、コピーして渡せばいい」と否定的な考えを示した。戦後六十年の小泉純一郎首相談話は村山談話をほぼ踏襲したが「小泉首相村山談話を下敷きにした感はある。私の場合はそうではない」と強調した。首相は「首相の私としてどう考えるか、先の大戦への反省、戦後の歩み、平和貢献していく決意を発信したい」とも語った。
二十二、二十三日にジャカルタで開かれるアジア・アフリカ会議バンドン会議)の六十周年記念首脳会議で行う自らの演説では「第一回会議で日本は先の大戦の反省の上にアジアへの貢献、平和国家の歩みを誓った。その思いも話したい」と述べた。