脱・貧困、足立区で始まった挑戦「置き去り教育」からの卒業(中川 雅之さん)-日経ビジネスオンライン(2015年3月25日)

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取り組みには、当然のように懸念も付きまとう。「指導を受けることを子供たちが不名誉なことと思い、いじめにつながるのでは」というのが1つ。もう1つが「公教育で、一部の生徒に特別授業をしていいのか」というものだ。

前者の懸念について、弘道第一小の小池康之校長は「事前の説明や、現場の理解もあって、全くそうした事態はない」と話す。指導員の個人的な人柄なども多大に影響するだけに、全小学校に広げることを考えた場合に、その言葉を鵜呑みにはなかなかしにくい。ただ指導を受けた生徒自身が「この授業が楽しみ」と思えるようであれば、大きな問題は生じないようにも思える。
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一方、だからこそ先ほどの懸念の後者、「公教育で、一部の生徒に特別授業をしていいのか」という意見も出てくる。

これに対する小池校長の反論はこうだ。

「公教育の最大の目的は学力の保障。授業が分からない子供を放置すると、その後の学習全てに影響する。本人の学習意欲の低下にもつながる。誤った平等意識にとらわれて、必要な対策をためらうべきではない」