神戸連続児童殺傷 加害男性が手紙、遺族「涙止まらず」-神戸新聞NEXT(2015年3月23日)

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神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷事件で、山下彩花ちゃん=当時(10)=が亡くなって23日で18年。命日を前に、両親に加害男性(32)から手紙が届いた。彩花ちゃんの母京子さん(59)が取材に応じ、「事件そのものに初めて触れており、事件に向き合っていることが分かる言葉がいくつもあった」と印象を語った。(初鹿野俊)
手紙は加害男性側の弁護士を通じて14日に届いた。京子さんは「私信」として内容を明かしていないが、近況は書かれていなかったという。B5判の紙8枚にわたり、過去に受け取った十数通の中で最も多いという。
「手紙を読み、例年以上に涙が止まらなかった」と京子さん。声のトーン、表情、さらさらなびく髪…。事件直前の彩花ちゃんを鮮明に思い出した。「手紙からは、奪ったものの大きさに打ちのめされている様子が伝わってきた」とし、「誰かが本気で彼に関わっていれば、彼自身も彼の家族も不幸にならずに済んだのでは」と話す。
高齢女性を殺害したとして1月に逮捕された名古屋大の女子学生が加害男性を意識していたとの報道に、京子さんの胸は締めつけられた。だが、手紙を読み終え、「彼も普通の人間。後悔もざんげもする。もし彼の生の言葉が社会に伝われば、そういった犯罪の抑止力になれるのでは」と感じている。