(全文)藤井市長「起訴されたら99%有罪と聞いていた。無罪判決にホッとした」 美濃加茂市長収賄事件に関する記者会見でコメント -ログミー(2015年3月5日)

http://logmi.jp/42161

3月5日、現役の全国最年少市長の汚職事件として注目を集めていた、岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長に無罪判決が下りました。判決後初の記者会見の様子を全文書き起こしでお伝えします。

関連サイト)
美濃加茂市長の収賄裁判が公判終了-週刊プレイボーイ(2015年2月2日)
(江川紹子さんが郷原信郎さんにインタビューした記事)
【前編】http://wpb.shueisha.co.jp/2015/02/02/42754/
【後編】http://wpb.shueisha.co.jp/2015/02/03/42908/

美濃加茂市長事件 「賄賂と同額の口座記録が決め手」は誤報-日本報道検証機構(2014年11月23日)
http://gohoo.org/14112302/

岐阜県美濃加茂市長が浄水プラント導入で賄賂を受け取ったとして受託収賄罪などで起訴された事件で、毎日新聞が市長逮捕直後、贈賄側業者が金融機関の口座から賄賂を渡した日に「同額」を引き出していたことが「立件の決め手」になったと報じたが、事実と異なっていたことが、9月の初公判の検察側冒頭陳述で明らかになった。1回目の賄賂10万円を渡したとされる日に贈賄側が引き出したのは15万円、2回目に20万円を渡した日に引き出したのは90万円で、いずれも「同額」ではなかった。日本報道検証機構が捜査段階の主要紙の報道を調べて分かった。美濃加茂市長は逮捕前から一貫して否認しているが、当該記事は、贈賄側の証言を裏付ける重要な状況証拠が存在するとの誤った印象を与えた可能性が高い。

......


当機構が毎日新聞社に14年6月27日付記事について訂正する考えがあるか質問したところ、同社社長室広報担当者は「すでに冒頭陳述に関する続報で、新たに判明した事実を報道し、記事内容を修正しています」と回答した。しかし、当機構が調べたところ、毎日新聞は9月18日付中部本社版29面で初公判を詳報した際、藤井氏の入金記録についての新情報に言及していたものの、中林氏が賄賂を渡した当日に銀行口座からいくら出金していたのかについては全く言及していなかった。検察側冒頭陳述の要旨にも記載していなかった。

美濃加茂市長事件 同席者「見ても聞いてもいない」 報道を否定-日本報道検証機構(2014年11月24日)
http://gohoo.org/14112401/

岐阜県美濃加茂市長が浄水プラント導入で賄賂を受け取ったとして受託収賄罪などで起訴された事件で、朝日新聞が市長逮捕直後、賄賂の受け渡しがあったとされる現場に同席した男性が贈賄側業者から「『市長に現金を渡した』と聞いた」と証言していると報じた。しかし、この男性の証言や公判での検察側冒頭陳述、贈賄側の証言で、事実と異なる報道だったことが明らかとなった。美濃加茂市長は逮捕前から一貫して否認しているが、当該記事は、同席者が贈賄側から賄賂の話を聞いていたとの誤った印象を与えた可能性が高い。

...

当機構が朝日新聞に対し、事実誤認ではないかと指摘し、訂正する考えがあるかを質問したが、同社広報部は11月18日、「ご指摘の記事に関しては、裁判で審理が続いており、回答は差し控えさせていただきます」とだけ回答した。