PC遠隔操作事件、「早く忘れたい」 誤認逮捕された元少年の父-カナロコ(2015年2月5日)

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誤認逮捕発覚後の対応についても、「警察の署長と検察の中間管理職が一度、謝りに来ただけ。形だけだった」とし、裁判所は「謝罪にも来ない。どんなに誤った判断を下しても(裁判所の立場は)守られている」と憤る。

「片山被告のことはいつか忘れるかもしれないが、誤認逮捕時の(3者の)対応は今でも思い出す」。そう、無念さをにじませた。

元少年を含め計4人の誤認逮捕を受け、警察・検察当局は再発防止を誓ったが、「(裁判所も含め)何も変わらないと思う。国家権力が誤った方向に行くのは恐ろしい」。ただ、「あまりに巨大で、個人ではどうしようもない。当時、事件のことは早く忘れてしまおうと思った。私たちにも人生がある」と話す。

最も悲しいのは、親が息子の無実を疑ってしまったこと−。元少年の保護観察処分が取り消された2012年10月、父親は弁護士を通じてそんなコメントを寄せていた。現在、親子の関係に「変化はない」とし、元少年は大学に復学して日常を取り戻しつつあるという。ただ、「思い出すと本人もつらそう。もう触れたくない」と、心の傷が今も癒えてはいない様子を明かした。


関連)
PC遠隔操作:「謝罪じゃ足りない」誤認逮捕大学生の父-毎日新聞(2013年06月04日)
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