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戦後70年 アウシュビッツを忘れない総合 1月31日(土)午後3:05〜4:15(70分)
1月27日はポーランドのアウシュビッツ強制収容所が解放された日である。アーリア人種優越主義を掲げるナチスが、ユダヤ民族抹殺を目論んで大規模に行ったホロコーストの中でも、アウシュビッツはその象徴となっている。少なく見積もっても100万人というユダヤ人が送り込まれ、その多くがガス室での処刑や飢餓、過酷な労働等によって命を落とした。アウシュビッツは世界遺産にも指定され、人類史上最悪の蛮行として語り継がれているが、一方で戦後もこうした虐殺行為は後を絶たない。カンボジアやコソボ、ルワンダ、スーダン−。“民族浄化”や自国内の大規模な粛生は絶えず繰り返されている。また、ヨーロッパでは近年、民族主義の台頭が著しく、日本国内でもヘイトスピーチなどの広まりが問題となっている。
番組では、改めてアウシュビッツとは何だったのか、そしてなぜその教訓はなかなか生かされないのか、戦後70年に考え直す。
ゲスト大石芳野さん(フォトジャーナリスト)
カンボジアやコソボ、アウシュビッツ、スーダンといった虐殺の現場を訪ね、写真を通してその惨状を広く伝え続けている。
キャスター桜井洋子アナウンサー