芸術、平和あればこそ 「九条美術の会」が作品展-東京新聞(2015年1月14日)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015011490135717.html
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美術家ら200人以上が憲法九条や平和への思いを表現した作品を持ち寄った「第4回九条美術展」が、東京・上野の東京都美術館で開かれている。主催の「九条美術の会」は今年で発足から10周年。この間に集団的自衛権の行使容認が閣議決定され、改憲への動きが加速しており、九条の危機を敏感に表した作品が目を引く。 (谷岡聖史)

「かつて美術家は侵略戦争表現の自由を奪われ、戦争に加担させられた苦しい歴史をもつ」「憲法九条を守る一点で、『戦争をする国』に逆戻りさせない運動を広げていきたい」

二〇〇五年六月に九条美術の会が設立された際のアピール文の一節だ。〇四年に作家の大江健三郎氏らがつくった「九条の会」に賛同するとの趣旨で、発起人には昨年、文化勲章を受章した洋画家の野見山暁治(ぎょうじ)さん(94)ら九人が名を連ねた。