特別支援学級で体罰 教諭、児童に口止め-東京新聞(2014年12月24日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014122402000211.html
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茨城県高萩市にある公立小学校の特別支援学級で、担任を務める四十代の女性教諭が軽度の発達障害のある高学年の男子児童に体罰を加えていたことが、市教育委員会などへの取材で分かった。教諭は被害児童に体罰を受けたと言わないよう口止めしていたという。県教委は教諭の処分を検討している。

市教委や学校によると、教諭は児童が一年生のころから頬を平手打ちしたり、髪を引っ張ったりする体罰を重ねていた。学校が六月に行った聞き取りには「指導であって体罰ではない。髪を引っ張ったのは明るい声を出させるためだ」などと説明。学校もこの説明をうのみにし、市教委に「体罰はなかった」と報告していた。

教諭は被害児童の両親に体罰の事実が漏れたことを知った際、児童に「学校への文句を両親に言ってはだめ」と口止めしていた。学校は今月、体罰を認めて児童と両親に謝罪した。

教頭は「お子さんと保護者の方につらい思いをさせ申し訳ない。二度と起こさないよう、学校全体で体罰防止に取り組む」と話した。市教委の鈴木美生学校教育課長は「日頃から体罰禁止を指導していたが、このようなことが起きてしまい申し訳ない」と謝罪した。