1票の格差:13年参院選は「違憲状態」…最高裁判断 - 毎日新聞(2014年11月26日)

http://mainichi.jp/select/news/20141126k0000e040221000c.html
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選挙区間の「1票の格差」が最大4.77倍だった2013年7月の参院選法の下の平等を定めた憲法に反するとして、二つの弁護士グループが選挙無効を求めた16件の訴訟の上告審判決で、最高裁大法廷(裁判長・寺田逸郎長官)は26日、定数配分規定を「違憲状態」と判断した。

最高裁参院選について違憲状態と判断するのは、10年選挙に対する12年の判決に続いて2回連続。

12年の判決は選挙区を都道府県単位とする現行制度の抜本的見直しを求めていたが、13年選挙は選挙区定数が「4増4減」されただけで実施された。議員1人当たりの有権者数が最少の鳥取県と最多の北海道との間の1票の格差が4.77倍だった。

16件の高裁判決は、広島高裁岡山支部参院選で初めて「違憲・無効」との判断を示したほか、「違憲・有効」2件、「違憲状態」13件で合憲判断はなかった。