大学生@渋谷 おしゃれデモ 秘密法反対…でもダサいのイヤ-東京新聞(2014年10月26日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/list/CK2014102602100005.html
http://megalodon.jp/2014-1027-1027-52/www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/list/CK2014102602100005.html

知る権利やプライバシーを侵す恐れのある特定秘密保護法は昨年十二月に成立した。直後から学生らがツイッターなどで意見を交わし、「特定秘密保護法に反対する学生有志の会」を結成。ヒップホップ音楽のサウンドデモを今年二月と五月に実現させた。

奥田さんは「僕らは一九九〇年代生まれ。バブル崩壊後で、社会も経済もずっと良くならなかった」と振り返る。一方でへこまずに歩んできたという自負もある。だから、同法の成立で「民主主義が終わった」との声に触発され、「終わったんなら、始めるしかないじゃん」とデモを企画した。

三回目の今回は過去最多の若者らが集まったが、十二月十日の法施行を前に、有志の会によるデモは最後になる。フェリス女学院大二年の小倉万穂(まほ)さん(20)は「あきらめじゃない。それぞれが次のアクションを起こすのに必要な一区切り」。

音楽バンドでのラッパー経験をデモのコールに生かした明治学院大三年の牛田悦正(よしまさ)さん(22)は「メンバーの大半が三、四年生で就活もあって忙しいし、もう限界なんっすよ」と冗談ぽく笑い、付け加えた。

「僕らより下の大学一、二年生や高校生が僕らの方向をまねて、僕らが『ダセえ』と言われるほどのデモをしてもらえるなら、それ以上のことはないな」