<岐阜・美濃加茂汚職>市長弁護側「贈賄被告うその自白」-毎日新聞(2014年10月2日)

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岐阜県美濃加茂市の浄水プラント導入を巡る汚職事件で、受託収賄などの罪に問われた市長、藤井浩人被告(30)の第3回公判が2日、名古屋地裁(鵜飼祐充裁判長)であった。弁護側は、証人出廷した贈賄側の経営コンサルタント会社「水源」社長、中林正善被告(44)=贈賄罪などで公判中=を「別の詐欺事件で有利な取り計らいを受けるために、うその自白をしたのではないか」と追及した。

裁判では、藤井被告に現金を渡したとする中林被告の供述の信ぴょう性が最大の争点になっている。

中林被告は当初、「2人だけで会食した時に現金を渡した」と供述していた。しかし、その後、共通の知人が同席していたことが分かり、「知人が席を外したすきに渡した」と供述を変えた。弁護側が不自然さを指摘すると、「当初は記憶があいまいだったが、順番に一つ一つの出来事を思い出した」と釈明した。

弁護側は、別の詐欺事件にかかわっていた中林被告が余罪の立件を免れるためにうその自白をし、捜査機関が誘導した疑いがあると主張。「供述の変遷はつじつま合わせではないか」との指摘に、中林被告は「それはない」と否定した。

公判後に記者会見した郷原信郎弁護士は「中林被告の供述の虚偽性が一層明白になった」と語った。今後の公判では、現金の授受の現場に同席したとされる知人ら4人が証人として出廷するほか、24日には藤井被告に対する被告人質問が予定されている。