市長に賄賂を渡したとする贈賄側の証言は信用できるか-ビデオニュース・ドットコム(2014年10月4日)

http://www.videonews.com/commentary/141004-01/

なぜ検察は中林氏が横領や融資詐欺などの常習犯であることを知りながら、そのような人物の証言のみに基づいて、現職の市長を逮捕、起訴までし、62日間も勾留するような乱暴なことをしたのだろうか。

郷原弁護士は、警察や検察の世界では、「4億の詐欺を暴いても何の手柄にもならないが、市長や市議の汚職を暴くと大きな得点になる」という、警察・検察固有の価値基準の存在を指摘する。もしそうだとすると、警察や検察の内部的な評価基準が、司法制度そのものの基準や一般社会の市民感覚とかけ離れているところに、今回の問題の根幹がありそうだ。そして、それはこれまで警察や検察が無理な捜査によって相次いで冤罪を出してきた背景とも通底していると言えないだろうか。

「警察・検察によって作り上げられた犯罪」藤井浩人・美濃加茂市長の弁護人冒頭陳述-HuffingtonPost 郷原信郎弁護士(2014年9月18日)

http://www.huffingtonpost.jp/nobuo-gohara/trial_b_5840372.html?utm_hp_ref=japan

本件に関して、警察・検察が行ったのは、融資詐欺の勾留中に中林が行った贈賄自白を何とか維持し、被告人の逮捕、起訴に持ち込むための辻褄合せとして、証拠上の体裁を整えようとすることだけであり、そこには、中林供述が果たして真実なのかという点を慎重に判断しようとする姿勢も、中林の融資詐欺も含めて事案の真相を解明しようとする姿勢も全くなかったと言わざるを得ない。

まさに、本件は、警察・検察によって作り上げられた犯罪なのである。


これまでの経緯)

本日初公判、全国最年少市長・藤井浩人が激白!「『自白しないと美濃加茂市を焼け野原にする』と言われました」-週プレNews(2014年9月17日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20140917#p1

無罪を勝ち取り市政に邁進したい・収賄容疑の藤井浩人美濃加茂市長インタビュー2014年9月4日-ビデオニュースドットコム(2014年9月6日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20140910#p2

藤井市長17日初公判 美濃加茂市収賄事件-岐阜新聞(2014年9月5日)
http://d.hatena.ne.jp/kodomo-hou21/20140910#p3