「わだつみ」木村久夫処刑 「体面上又旅団長救うため」-東京新聞(2014年8月15日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014081502000124.html
http://megalodon.jp/2014-0817-2253-24/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014081502000124.html

戦没学徒の遺稿を集めた「きけ わだつみのこえ」の中でも感動的な遺書を書いたことで知られる陸軍上等兵・木村久夫(一九一八〜四六年)が処刑される原因となったスパイ容疑者の取り調べを命じた司令部付陸軍中佐の証言記録が、国立公文書館に保管されていることが分かった。中佐ら軍幹部は戦犯裁判で虚偽供述をしたが、その理由を「軍の体面上又旅団長を救うため」と証言。トップを守るための偽証が、木村ら末端の兵らの処刑につながった可能性がある。