原稿になかった長崎の怒り 集団的自衛権「憲法踏みにじる暴挙」-東京新聞(2014年8月10日)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014081090070715.html
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長崎は九日、被爆から六十九年の原爆の日を迎えた。長崎市平和公園で営まれた原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で、被爆者代表の城台(じょうだい)美弥子さん(75)は、集団的自衛権の行使を容認した閣議決定を「憲法を踏みにじる暴挙」と批判した。用意した原稿にはなかった表現で、「出席した政治家たちを見て、黙っていられなかった」と振り返った。安倍晋三首相は式典後、被爆者団体との面談で閣議決定の撤回を求められたが、「国民の命と幸せな暮らしを守り抜く責任がある」とかわした。広島に続いて長崎でも、被災地の思いに応えることはなかった。