集団的自衛権 「生きる権利をふみにじって何が首相だよ」-田中龍作ジャーナル(2014年6月12日)

http://tanakaryusaku.jp/2014/06/0009467


この日の夕方、同委員会は日比谷野外音楽堂反戦集会を開き、国会を包囲した。日本を再び戦争ができる国にしてはならない。危機感を抱く市民たちで日比谷野音はほぼ満席となった。

先の戦争を知る世代が登壇し、平和の尊さを懸命に訴えた。菅原文太さん(俳優・昭和8年生まれ)の体験談は会場をしんみりとさせた―

「戦争が始まったのは(自分が)小学2年生の時、次の年に親父が40歳過ぎて戦争に持って行かれた。帰ってきたのは6年後」

「父は5人兄弟で、長男は帰ってきたが、生涯マラリアに苦しめられた。3男はフィリピンから一通の手紙が来たきり、どこで死んだのか、餓死だったのか、弾に当たって死んだのか。今だに髪の毛一本戻ってこない。親父も生涯を棒に振ったというようなことで終わった」

「戦争はよくないですね。戦争は絶対にやめなきゃだめです。もし始まったら皆さん、命を賭けましょう。私はもう80だから惜しくない。皆さん一緒に戦争反対の気持ちを今日明日あさってで終わらずに、一緒に闘い続けましょう」。