戦争防げず自責の念 いま響く牧野元法相の手紙-東京新聞(2014年6月3日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014060302000227.html
http://megalodon.jp/2014-0603-1448-40/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014060302000227.html

◆手紙の抜粋

明日から敵軍進駐の豫行(よこう)を初めるという今日、「玉音放送拝聴」の御葉書(はがき)拝受して感無量です。

(中略)臨時議会を仰せ出された。

いつも天顔を拝し、玉音に接するのを何よりの喜びとするのに、今度は、それがたまらなくつらい。何と詫(わ)ぶべきか。それよりも何と仰せられるであろうかと、今から胸の迫るのを覚える。

自分もこの頃は自責の念に堪えないものがあります。(中略)宣戦の大詔を拝してからは、全く別の熱意で尽くして来たが、やはり、吾々(われわれ)は真の勇気が欠けていた。今にして更に自責の念の堪え難いものがあります。議会毎(ごと)に、首相に苦言を呈する位では真に職責を尽くすものではなかった。(後略)

【注】現代仮名遣いに変更。「初める」は原文のまま