「政治的」作品撤去を 都美術館「クレーム心配」-東京新聞(2014年2月19日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014021902000136.html
http://megalodon.jp/2014-0219-1150-13/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014021902000136.html

東京都美術館(東京都台東区上野公園)で展示中の造形作品が政治的だとして、美術館側が作家に作品の撤去や手直しを求めていたことが分かった。作家は手直しに応じざるを得ず「表現の自由を侵す行為で、民主主義の危機だ」と強く反発している。

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表現の自由を抑圧
表現の自由に詳しい田島泰彦上智大学教授の話 芸術作品は表現物で、作者ごとに異なる主張を伝えるのは当然だ。会場の使用権を持つ美術館側が、立場の弱い作者に撤去や改変を迫るのは、表現の自由の根幹部分を抑圧している。従軍慰安婦を題材とした写真展が会場使用を拒否されたように、異論が出そうだから展示させないという対応は、全国的に広がっているのではないか。