NHK会長発言 公共放送の信頼損ねた-東京新聞(2014年1月28日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014012802000148.html
http://megalodon.jp/2014-0128-1152-11/www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014012802000148.html

心配なのは、籾井氏の会長としての資質に加え、会長や安倍内閣寄りの委員が加わった経営委員会の考えを忖度(そんたく)し、制作現場が萎縮したり迎合したりして、放送内容が政権寄りに改変されることだ。

NHKは視聴者の受信料と信頼で成り立つ、民主主義国家たる日本の公共放送だ。どこかの専制国家の国営放送のように、権力側の言い分を押し付けるのなら存在意義はない。

良識あるNHK職員には奮起を促したい。放送法第一条「目的」の三項にはこうある。「放送に携わる者の職責を明らかにすることによって、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること」