秘密法 結論ありきにしない 諮問会議メンバー・清水弁護士-東京新聞(2014年1月17日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014011702000141.html
http://megalodon.jp/2014-0117-0916-05/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014011702000141.html

特定秘密保護法施行に向け、17日に初会合が開かれる政府の「情報保全諮問会議」のメンバーに、秘密法を批判してきた日本弁護士連合会情報問題対策委員長の清水勉弁護士が選ばれた。「結論ありきの有識者会議にしない」と意気込みを語った。 (安藤淳

−選ばれた経緯は。秘密法に反対ではないのか。

与党から日弁連に打診があり引き受けた。情報公開度を狭める恐れが大きい秘密法の骨格に反対だ。実務的には、同法は「政令で定める」が多く、(秘密に指定しうる項目を一覧にした)別表が抽象的で、このままでは制度として動かすことができない。これまで指摘してきた問題点を施行までにどこまで解決できるかが課題だ。秘密の範囲の限定や公文書管理、内部告発者の保護強化などは、制度を合理的に運用するために必要で、それができれば結果的に官僚の考えた法律ではなくなる。外で反対と叫ぶ国民の声を背景に、少しでも国民に悪さをしない法律にしたい。