廃止へ新たな闘い 日比谷に1万5000人-東京新聞(2013年12月7日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013120702000165.html
http://megalodon.jp/2013-1207-0947-14/www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013120702000165.html


特定秘密保護法が六日夜の参院本会議で採決され、自民、公明の与党の賛成多数で可決、成立した。国会正門前や議員会館前には多くの人が集まり、最後まで特定秘密保護法への反対を訴え続けた。

「本案は可決しました」。午後十一時二十分すぎ、国会中継のスピーカーが法案成立を伝えると、正門前で耳を傾けていた市民からは「採決撤回」のシュプレヒコールが上がった。三百メートルほど先の国会を見つめながら、怒りのコールは約五分間続いた。

主催者が「くやしい結果が出てしまいましたが、こんなことでは負けない。明日以降も声を上げていきましょう」と呼び掛けると拍手がわき、「これからだ」という決意の声があちこちから飛んだ。

市民たちは六日、国会周辺や首都圏各地で、抗議の声を上げ続けた。一万五千人(主催者発表)が集まった東京・日比谷野外音楽堂の反対集会では、主催者代表の海渡雄一弁護士が「法案が成立しても決してあきらめない。翌日から廃止のための活動を始めよう」と呼び掛けた。

福島原発告訴団の武藤類子団長は新幹線で福島県から駆けつけた。壇上で「政権の横暴さに背筋が寒くなる。でも自分たちで自分たちを守らなければならない。それは市民ひとりひとりの責任です」と訴えた。