憲法を歩く(中) 反対住民 国が訴え-東京新聞(2013年7月18日)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/all/CK2013071802000140.html
http://megalodon.jp/2013-0718-0949-37/www.tokyo-np.co.jp/article/senkyo/sanin2013/all/CK2013071802000140.html

近くで座り込みなどの抗議活動をしていた伊佐真次(まさつぐ)さん(51)は二〇一〇年、通行妨害の禁止を求める訴えを国に起こされた。

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裁判で伊佐さん側は、抗議行動は憲法二一条の「表現の自由」に該当すると主張したが、一審、控訴審ともに認められなかった。那覇市の裁判所まで高江から片道二時間半。仕事はその分遅れた。座り込みをする住民は減った。「写真やビデオを撮られて裁判にかけられるわけだから。権力を持っているものが権力を使って弱い者いじめをしている」

参院選公示翌日の五日、最高裁に上告した。弁護団によると、公共工事などに反対する住民を国が訴えた例はないという。「判決が確定すれば、言うことを聞かない人を国がどんどん訴える怖い世の中になる。沖縄だけの問題じゃない」