共同、朝日記者ら書類送検へ=メール不正アクセス容疑−PC遠隔操作取材で・警視庁-時事ドットコム(2013年6月25日)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201306/2013062500123&g=soc

遠隔操作ウイルス事件で、「真犯人」を名乗る人物が犯行予告などを送信するのに使ったフリーメールのサーバーに、パスワードなどを不正に入力してアクセスしたとして、警視庁が不正アクセス禁止法違反容疑で、共同通信社朝日新聞社の複数の記者を書類送検する方針を固めたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。同日午後にも送検する。

捜査関係者によると、両社の記者は昨年10月〜11月ごろ、遠隔操作事件で使われたメールアドレスのサーバーに、犯人が使用したとされるアカウント名とパスワードを入力し、不正にアクセスした疑いが持たれている。

警視庁などの合同捜査本部がサーバーへのアクセス履歴を調べたところ、匿名化ソフトが使われた真犯人のものとみられるアクセスの他に、両社のパソコンなどからのアクセスが見つかり、経緯を調べていた。

共同通信社は4月、社会部の複数の記者がサーバーにアクセスし、メールの送受信記録などを閲覧したとする記事を配信。「真犯人に近づく目的だったが、取材上、行き過ぎがあった」としていた。

森北喜久馬・朝日新聞東京本社社会部長の話 正当な取材の一環で、法律上も報道倫理上も問題ないと考えます。手続き上、書類送検されることになりますが、本社は弁護士を通じ、正当な業務だったとする見解を警視庁に伝えています。

石亀昌郎・共同通信社社会部長の話 形の上では法律に抵触する可能性がありますが、事件の真相に迫るための取材行為だったことを捜査当局に説明し、理解してもらえたと思います。