双葉町には160年帰れない――放射能現地調査から/木村真三さん-新潮45(2013年3月号)

http://www.gruri.jp/topics/13/03081400/index.html

(4ページ目からの引用)http://www.gruri.jp/topics/13/03081400/index_4.html

また、二本松市民を対象とした被ばく線量調査では、小学生の45%が一昨年と同じかそれ以上の被ばくをしています。年間被ばく推定線量に置き換えてみたところ、1mSv以上の子供たちは77.1%。放射線量が下がっているにもかかわらずそのような結果となったのは、事故直後は外遊びをしていなかった子供たちが、昨年からは除染されたグラウンドでの体育が再開され、外で遊ぶようになっていることを表しています。

ただ、子供たちの体力は一昨年来非常に低下しており、肥満率も上がっている。これは非常に悩ましい問題です。そのなかで子供たちをどのように外で思いっきり遊ばせればいいのかを考えると、地域の線量の環境をしっかりと把握し、遊ぶ時間や場所を区切っていくなどの手法が必要になってくるからです。