http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1210310001/
少年の父親は30日、弁護士を通じて初めてコメントを出した。「徹底的な検証と意識改革をするべきだ」と捜査当局を批判するとともに、「最も悲しいのは、親が息子の無実を疑ってしまったこと」と心情を明かした。
父親のコメントの要旨は次の通り。
「息子は、学業半ばにして突然、逮捕された。強い否認にもかかわらず、十分なパソコンデータの解析も行われないまま取り調べが続いた。警察・検察からの不当な圧力を受け、理不尽な質問で繰り返し問い詰められた。勾留期限が迫り、家族への配慮と自分の将来を考え、絶望の中で事実を曲げて自供した。無実である証拠が出てくることを切望し待ち続けながらも、諦めざるを得なかった息子の心情を思うと、やりきれない。真実を封印しながら生きていくことを選んだ息子の胸中を察すると、親としては、断腸の思いだ。
逮捕されてからの息子と家族の苦悩と心の痛みは決して癒えることはない。最も悲しいのは、親が息子の無実を疑ってしまったことだ。